#35 大工の腕の見せ所!住宅の気密とは
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先日、新築中のM様邸にて気密検査を行いました!そこで、今回は住宅の気密性能について紹介いたします。
気密?
いきなり気密と言われてもなんのことだかわからない方がほとんどだと思います。まず、簡単に気密について説明いたします。
気密とは、”建物の隙間”ことです。
建物の隙間が少ないと、気密性が高いということになります。
建物は柱や梁、構造面材、玄関、窓、、、などいろいろなパーツで構成されています。それらのパーツを組み立てるとき、柱と梁の継ぎ目、構造面材と窓の継ぎ目など、材料同士の継ぎ目には目に見えない小さい隙間ができます。その隙間を極限まで小さくなるように組み立てたのが高気密住宅です。
C値?
では、高気密か判断するには何を見ればいいか?そこで、C値が登場します。
C値とは建物の隙間の大きさを数字で表したものです。
難しく言うと、C値単位面積あたりの家の隙間の量を示します。C値は、
C値(㎠/㎡)=住宅全体の隙間の合計面積(㎠)÷延べ床面積(㎡)
で求められ、C値が小さいほど隙間が少なく、気密性能が高いことを意味します。
C値2.0㎠/㎡以下が 一般的に高気密住宅と言われる基準で、C値1.0㎠/㎡以下の住宅は非常に高い気密性を持ちます。
弊社では、新築住宅はC値0.3㎠/㎡以下という厳しい社内基準を設けて施工しております。
気密検査?
このC値を求めるには、気密検査が必要になります。建物の小さい隙間を測るには専用の計測器を使います。
この計測器には扇風機のような羽が内蔵されています。室内の空気をはきだすことで室内と室外の圧力差をはかり、そのときの風量をはかることで建物の隙間を正確に測ります。
この気密検査でいい数字を出すことは大工の腕の見せ所とも言えます。
今回の結果は、、、
C値 0.3㎠/㎡を出すことができました!
非常に高い気密性とされるC値1.0㎠/㎡を上回る気密性能があることになります!
これは、今回の住宅では建物全体の隙間を寄せ集めても4cm角の隙間しかないという数値です。
では、気密性がいいとどんないいことがあるのでしょうか?次回は、気密性と健康の関係について解説いたします!お楽しみに!